2017年5月30日火曜日

本当の待機児童数

5月18日、今年4月1日現在の札幌市の待機児童数が
明らかになりました。
待機児童とは、本来「保育所に入所できない児童」を指しますが、国は条件を付けて定義を狭くしているため、
じっさいの待機児童数と
国の定義に当てはまる待機児童数とが
大きくかけ離れていることが、
札幌市の数字からもよくわかります。
国の定義では、幼稚園の一時預かり利用や、
求職活動の一時的な休止は待機児童に数えません。
例えば、通常の保育所に入所できず
「一時預かり保育」でしのいでいると、
待機児童数に含まれないのです。
自宅で就労している場合もしかりです。
今回の札幌市の発表は、
国定義の待機児童数は7名で、
特定の保育所等のみ希望し
入所していない児童数等」1462人(昨年度761人)と
倍増しています。
札幌市はこれまで毎年1000人程度の整備を進めていますが、
まだ需要に追い付いていません。
「兄弟同じ保育所に」「自宅から近いところに」など

当たり前の親の願いを正面から受け止めて
待機児童としてカウントしなければ、
整備すべき保育所の数もつかめません。
国は、せまい定義の待機児童をやめ、
本当の待機児童数を把握して
それに応じた予算措置をとるべきです