2017年12月11日月曜日

「核兵器の終り」を見届けたい

今月10日、ノーベル平和賞受賞式で行われた
ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の講演の
全文を読みました。

ベアトリス・フィン事務局長は、
恐怖、自由、未来、という3つの角度から核廃絶を訴えました。

「核兵器による支配は、民主主義に対する侮辱です。(略)

これらの兵器を人道的観点の下に置いて廃棄していくことは
簡単なことです。」というくだりは、
人権の尊重と、人類の手で核兵器をなくすことができる、と
明確に主張していました。
「米国よ、恐怖よりも自由を選びなさい。
ロシアよ、破壊よりも軍備撤廃を選びなさい。」と続く
核保有9か国への呼びかけと、それに続く
]「核兵器の傘の下に守られていると信じている国々に問います。
あなたたちは、自国の破壊と、自らの名の下で
他国を破壊することの共犯者となるのですか。」
という問いかけは、わかりやすく、力強く、格調高いものでした。

いま取り組まれている「ヒバクシャ国際署名」をさらに広げ、

「核兵器の終わり」を見届けたい、と
心あらたにする素晴らしい講演でした。